豊洲新市場移転はそもそもなぜ問題になっているのか
どうも坂口です。
豊洲新市場移転が問題になっていますね。
これは盛り土をしなかった~とか
土壌汚染が~とか
様々な問題からこの話が出ているのですが
そもそもこの地は東京ガスの豊洲工場が立地している土地でした。
つまり石炭ガスの工場だったんです。
石炭ガスの工場では、石炭をコークス炉と呼ばれる炉に投入し高温で乾留する。約300度前後から石炭は軟化溶融し始め、二酸化炭素、一酸化炭素、水素、メタンなどのガス類に水蒸気、コールタールやベンゾールなどが発生し、最後にコークスが残る。高温乾留の場合、ガスが20 - 24パーセント、タールが4 - 5パーセント、ベンゾールが約1パーセント、コークスが60 - 70パーセント程度得られる
とどのつまりこのベンゼンが曲者でして
1950年代、サンダル工場で接着作業に従事していた工員が継続的なベンゼンの吸入により、造血器系の傷害(白血病等)を受け死亡する事象が発生した。この事象を契機としてベンゼンの毒性・発癌性が問題視されるようになり、有機溶剤としては代替品で毒性の比較的低いトルエンやキシレンが使用されるようになった。しかし、これら代替溶剤は故意の吸入(いわゆるシンナー遊び)という、別の弊害を生むことになった。現在においても化学工業・理化学実験では使用が忌避される傾向にある。ベンゼン含有量を削減したガソリンなどがその代表例である。
これは発がん性が危惧される物質なんですよ。
もちろん毒性もあります。
そもそも食料を扱う日本の台所でこういったものが地面から環境基準値の43000倍の量検出されるというのが問題で移転するか否かが問いただされていました。
そのほかにもヒ素やシアン化合物も検出されています。
ヒ素はおそらく石炭が含有していたもの
シアン化合物はガス生成の過程で副産物として生成されたと考えられます。
どちらも有毒ですよね。
その毒物たちを破石層で仕切りをし、盛り土をしてシャットアウトしようと言うのがこの話のミソでした。
しかしながらそれを一部の建設物において行っていないということで問題となっています。
責任問題になっていますが自分的には解決すべきは
現在の工法でも問題はないのか
これに尽きると思います。
作ってしまったものは仕方がありません。
今のもので問題がないのかを精査すべきです。
箱だろうが盛り土だろうが
土壌汚染の影響を受けなければいいのです。
それか今から手を加えるだけで問題なければ
それを実行すればいいだけですから
いまさら豊洲の箱物をぶっ潰して立て替えるとか
新しい場所に建設するわけにはいかないでしょう。
東京都や関係各所には建設的な議論をを求めます。